
「公益社団法人全国食肉学校としての第一歩を踏み出しました」
本校は平成23年11月1日から公益社団法人としての第一歩を踏み出すことになりました。昭和49年に農林水産省管轄の「社団法人全国食肉学校」として開校し、同時に群馬県知事から認定職業能力開発校の認可を受けて以来、37年間にわたり食肉に関する総合教育訓練機関として、全寮制のもと2千余名の卒業生を送り出しました。現在卒業生は食肉産業界を中心に全国各地で活躍しています。
今般、公益法人制度改革に伴い公益法人の認定を受けて、平成23年11月1日から公益社団法人全国食肉学校に改め、国民の食生活に寄与するために広く人材を育成する公益教育訓練機関として、その存在価値を高め新たな飛躍に向けて歩み始めました。
「家畜から命を頂きます」
お肉を食べると言うことは、家畜から命を頂くことです。家畜の命は段階を追った処理製造工程を経て、お肉となって食卓を飾ります。私たちは食肉の栄養を活動エネルギーに変えて成長します。この家畜の命を食肉に変えていく処理製造工程は、専門的な技術と知識を有した技術者によって成り立っています。安全で、高品質で、美味しい食肉を安定的に食卓に届けるためには、専門的で高度な技術と知識が不可欠。食肉はこの専門技術と知識の塊と言えます。本校では命の大切さとその命を食肉に変えていく専門的な技術と知識の基本を、整備された学習環境の中で、食肉に対して情熱を持った専任講師陣のもとで修学します。
「自分に対して正しい判断が出来る人づくり」
本校は全寮制による、「心豊かな人間形成」を教育理念に掲げています。学生の勉学生活は、年代の異なる学生たちが寝食を共にして、将来へ夢を躍らせ、自らの目標を仲間と語り合うことで深い絆が結ばれていきます。
寮生活の中で他人に迷惑をかけない心、他人を思いやる心が醸成され、団体生活のルールを自然体で受けいれることが出来るようになります。団体生活は、ルールを守り律しようとする自分と、自分を甘やかす自分がいます。このふたりの自分に対して、正しい判断をして自分をコントロールすることが出来る人間形成こそが本校の掲げる「心豊かな人間形成」です。本校の教育理念は、律する自分と甘やかす自分を、日常の中で正しく判断して、自分をより良い方向へ導くことが出来る人間形成を目指します。
『「大きい」「小さい」「厚い」「薄い」だけど奥深い』
食肉は筋肉です。筋肉の組成は複雑です。大きな筋肉を美味しく食べることが出来る形にして、お肉、ハムソーセージは料理の材料になり、これが調理されて食卓に運ばれます。食肉を加工製造する組合せは、「大きい」「小さい」「厚い」「薄い」の4つ。ステーキは「大きい」「厚い」、しゃぶしゃぶは「薄い」など、食べる形態によって様々に使い分け、この組合せを調整して食肉は食卓に届けられます。一つ一つの筋肉を知り、4つの組合せに切り方が加わり、調理された食肉が美味しく食べられることを想像することが重要です。「大きい」「小さい」「厚い」「薄い」を、筋肉と場面を想定して製造するのは大変奥深いものです。
「引き算の商品、食肉は高度な専門技術によって出来上がる」
食肉は段階的に商品形態を変えて食卓に届けられます。その製造工程では大きな筋肉から、いろいろなものをそぎ落としていきます。様々な部品を組み合わせ、加えて製造する品を「足し算」の製造品とすると、食肉は「引き算」の製造品です。個体ごとに違う筋肉から、骨、脂肪、筋などを引いていくのは高度で専門的な技術とその技術を裏付けする知識が不可欠です。この技能の差が食肉の品質、生産性に大きな影響を及ぼします。この高度で専門的な技術と知識の基本を本校の専任講師は熱く、情熱を持って教育指導します。
「お肉を食べる笑顔を求めて」
命を頂き、食肉を安全で、高品質で、美味しく安定的に食卓に届けることに、本校はあらゆる努力を傾注します。本校で学ぶことのできない人々には、短期研修、企業に出向く提携研修、さらには通信教育講座など広く明日の食肉産業界を担う人材の教育機会を揃えています。
本校は、お肉を食べる人々の笑顔を求める教育を追求します。
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