白血球(WBC)
検査の材料基準値検査の方法分析の手段
血液4000~9000電気抵抗法SE-Alpha
  • 血液1μ中の白血球の数を示します。
  • 白血球は顆粒球,リンパ球,単球などに分類され、貪食能、殺菌能免疫機能などをもった細胞群から形成されています。
  • 白血球の増加は腫瘍性に増加する白血病と反応性に増加する白血病以外の疾患に大別されますが、数の増減だけで疾患を判別することは困難で、血液像などを併用して疾患が推定されています。
  • 異常値を呈する主な疾患
    -高値-
    感染症・慢性の出血・心筋梗塞・慢性白血病 等
    -低値-
    敗血症・急性白血病・感冒・麻疹 等
赤血球(RBC)
検査の材料基準値検査の方法分析の手段
血液M:430-570・F:380-500電気抵抗法SE-Alpha
  • 血液1μ中の赤血球の数を示します。
  • 赤血球は、直径7~8μmの円盤状の細胞で、主として酸素や二酸化炭素を運搬する働きをしています。
  • 赤血球の結果は単独で評価されることはなく、ヘモグロビンやヘマトクリットを測定し、さらに赤血球恒数を算出して総合的に判断されます。
  • 異常値を呈する主な疾患
    -高値-
    多血症・脱水症 等
    -低値-
    各種の貧血 等
ヘモグロビン(Hb)
検査の材料基準値検査の方法分析の手段
血液M:13.0-17.0・F:12.0-16.0電気抵抗法SE-Alpha
  • 血液100ml中のヘモグロビンの量を示します。
  • ヘモグロビンの結果は単独で評価されることはなく、赤血球やヘマトクリットを測定し、さらに赤血球恒数を算出して総合的に判断されます。
  • 異常値を呈する主な疾患
    -高値-
    多血症・脱水症 等
    -低値-
    各種の貧血 等
ヘマトクリット(Ht)
検査の材料基準値検査の方法分析の手段
血液M:40.0-52.0・F:34.0-45.0電気抵抗法SE-Alpha
  • 赤血球の全容積が全血中に占める割合で表します。
  • ヘマトクリットの結果は単独で評価されることはなく、赤血球やヘモグロビンを測定し、さらに赤血球恒数を算出して総合的に判断されます。
  • 異常値を呈する主な疾患
    -高値-
    多血症・脱水症 等
    -低値-
    各種の貧血 等
血小板(PLT)
検査の材料基準値検査の方法分析の手段
血液15~30電気抵抗法SE-Alpha
  • 血液1μ中の血小板の数を示します。
  • 血小板は、直径3~4μmの細胞で、止血機構に関与しています。
  • 血小板の基準値は15~30と大きな幅をもっており、日差変動も大きいですが、臨床的には10以下を減少、50以上を増加として考えています。
赤血球恒数
検査の材料基準値検査の方法分析の手段
血液下記参照電気抵抗法SE-Alpha
  • 基準値は次の通りです。
    MCV → 85~120・MCH→28~35・MCHC→33~36
  • MCVは赤血球1個あたりの平均の容積を示し次の式で算出します。
    MCV(単位はfl)=(Ht/RBC)×10
  • MCHは赤血球1個あたりのHb量を示し次の式で算出します。
    MCH(単位はpg)=(Hb/RBC)×10
  • MCHCは赤血球1個あたりのHb濃度を示し次の式で算出します。
    MCH(単位は%)=Hb/Ht
  • いずれも貧血の分類等に役立つ指標です。
赤血球恒数
検査の材料基準値検査の方法分析の手段
血液下記参照電気抵抗法SE-Alpha
  • 基準値は次の通りです。
    MCV → 85~120・MCH→28~35・MCHC→33~36
  • MCVは赤血球1個あたりの平均の容積を示し次の式で算出します。
    MCV(単位はfl)=(Ht/RBC)×10
  • MCHは赤血球1個あたりのHb量を示し次の式で算出します。
    MCH(単位はpg)=(Hb/RBC)×10
  • MCHCは赤血球1個あたりのHb濃度を示し次の式で算出します。
    MCH(単位は%)=Hb/Ht
  • いずれも貧血の分類等に役立つ指標です。
赤血球恒数
検査の材料基準値検査の方法分析の手段
血液下記参照電気抵抗法SE-Alpha
  • 基準値は次の通りです。
    MCV → 85~120・MCH→28~35・MCHC→33~36
  • MCVは赤血球1個あたりの平均の容積を示し次の式で算出します。
    MCV(単位はfl)=(Ht/RBC)×10
  • MCHは赤血球1個あたりのHb量を示し次の式で算出します。
    MCH(単位はpg)=(Hb/RBC)×10
  • MCHCは赤血球1個あたりのHb濃度を示し次の式で算出します。
    MCH(単位は%)=Hb/Ht
  • いずれも貧血の分類等に役立つ指標です。
赤血球沈降速度(ESR)
検査の材料基準値検査の方法分析の手段
血液M:1-10・F:1-15ウェスタグレン法用手法
  • 赤血球の沈降する速度を沈降でできた血漿の長さで表します。
  • ESRは非特異的な現象であり、その機序は未だ解明されていませんが、血漿蛋白の種類や濃度、また粘度が結果に影響を及ぼすことが知られています。
  • ESRは炎症の広さや炎症産物の吸収に関係し、特に慢性の炎症で治療経過や治癒の判定に役立っています。
  • 異常値を呈する主な疾患
    -高値-
    各種の炎症・貧血 等
    -低値-
    多血症・DIC・脱水症 等